レッド1君


出会いのとき、Rufi は「レッド1君」と呼ばれていた。


4兄妹の中に、もう一匹レッドの子がいて、Rufiの方が長男だったからだ。


しかし、出生の順は長男であっても、身体は一番小さく見えた。触るのが憚られるほど、華奢な骨格だった。

腕白盛りのチビ猫たちは、部屋中を猛スピードで走り回っていた。

毛色だけてレッド1君を見つけ出すのは困難を極めた。
やっとのことで捕まえる。
妻が抱き抱えると、彼はちょこんと小さく腕の中に治まった。
こうしてレッド1君は、我が家の一員になった。