猫の居場所その2


犬は、広いスペースを、走りまわるのが好き。


だけど、猫は、それとは違って、狭くても上下に運動できる場所があれば良いのだそうだ。


であれば、キャットタワーは必須アイテム、となるだろう。


事実、ネットのキャットタワーのコーナーは、おびただしい製品で溢れてれている。


我が家でも、飛んだり、跳ねたり、ぶら下がったりができる、高さがあって頑丈なものを購入した。


4本のポールには爪研ぎが付いていて、しっかりと三段のステージを支えている。


他方、高いポールに篭やボックスが付いているタイプもある。


高所に隠れて、下界の見張りをすることが好きな猫にとって、願ったりかなったりのタワーのようにおもえる。


ところが、折角タワーを買っても、肝心の猫が使ってくれない、というような声を聞くことがある。


このようなケースを聞くとき、思い出すこと。


猫は、その場その場の状況から判断して、最も安全で心地よい居場所を選んでいる。


何か興味をひくものがあれば、猫は多少の危険だって厭わない。


キャビネットやテーブルの上にも、平気でジャンプする。


外の状況、温湿度の変化、陽のさし具合などを察知して、自分のTPOにふさわしい居場所を決めているのだ。


この辺は、人の好みに柔順な犬とは、大きく異なる。


だから、猫が、人が用意したキャットタワーを好きにならなくても、何の不思議はない。


それが、猫なのだ。


ちなみに、我が家のタワーは、いまでも毎朝の爪研ぎとして、活躍している。


Rufiが、上段のステージでくつろぐようなことは、あまりなくなった。


もっと過ごし易い場所が、家内にあるからね。