猫の居場所その3


せっかく購入したキャットケージだけど、今はほとんど無用の長物と化している。

 

Rufiが来た当初。


トイレも、食事も、寝床も、ケージの中にまとめていた。


猫用のコンパクトルームマンションのようなものだ。


ところが、元来、猫は自由な動物だ。


狭いところに閉じ込められるような生活を、ガマンできるはずがない。

 

いつの間にか、ケージの扉は常時開けておくことになり、トイレが外に出て、エサ用のお椀も外にでて、そして最後にRufi自身も外で寝るようになった。

 

災害等の避難時には、ケージやキャリーバックに入れる必要があるので、それに備えて慣れさせておく必要があると言われる。


だけど、自由気ままに家の中で過ごすことに慣れっこになってしまった現在では、長時間ケージに押し込むことは不可能と思われる。

 

飼い主にとっては、この辺のところが悩ましい。


ハーネスをつけるのを訓練中だが、身体に何かをつけられるのがイヤらしく、なかなかうまくいっていない。


根気よくやるしかないか、とおもっている。

 

猫の居場所について考えれば、人がこうしたいと思うことを基準にしてはいけないということ。


猫との相互信頼関係が深まるにしたがって、彼の家内での行動範囲も広がってゆく。


飼い主にできることは、どんなことが起こっても、最善の居場所を確保してあげること。


Rufiとの共同生活も3年が過ぎ、現在ではそのように考えるようになった。