
三角で大きな耳が、アビシニアンの特徴の一つ。
Rufiの耳はだいたい8.5cm。
その大きな耳を使って、絶えず辺りの様子をうかがっている。

そんなに緊急ではない場合でも、注意を怠ることはない。
ちょっとでも注意すべきことがキャッチされたときには、耳に「警戒」の指令が及ぶのだろう。
頭の後ろの方にアンテナをそり返して、しきりに情報収集をする。

この耳の形がイカに似ていることから、我が家では、アビシニアンの「イカ耳」と呼んでいる。
妻はイカ耳になったRufiを「鞍馬天狗」などの頭巾を被った侍だという。
ボクは、それよりも、「怪獣ギャオス」にそっくりだと思う。

同じ猫科でも、ライオンやトラの耳は小さくて、頭の横についている。
とても、イカ耳にはなりそうもない。
ところが、テレビで観たサーバルの耳は、イカ耳そのものであった。
ライオンの様に、大型動物の狩りが主体のネコ類は、音よりも目で獲物を確認する。
これに対して、サーバルのような小動物を相手にする品種は、音を頼りに狩りをするから、耳がより発達したのだそうだ。
イカ耳は、いまだに野生ネコの特徴が残こっていることの証拠なのだろう。
元来が、猫の聴力は人の3倍にも及ぶらしい。
これは、人の2倍である犬を遥かに凌駕する。
雑多の音の中から、1ブロック先の飼い主の足音を聞き分けることができるレベルだという。
Rufiが、われわれの帰宅時に出迎えをするの感心してたのだけど、それはどんな猫でもする普通のことだった。

ところが、最近では、めったに出迎えにくることはない。
こっちの方が家の中を探すと、すまし顔で座布団の上に丸まっていたりする。
その表情には「帰って来るの分かってましたよ」、と書いてある。
こっちの方が、より猫らしいともおもう。
素知らぬ顔をしているけど、猫は何でも知っている。
何せ、イカ耳アンテナの性能はバツグンなのだ。

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