
アビシニアンは、犬に近い猫と言われることがある。
でも、アビシニアンの性格は猫そのもの。
犬のように、終始人の傍にいることを好み、愛嬌をふりまくようなことはしない。
自分の気が向いたときに限り、自分からコンタクトしてくる。

では、なぜ犬に近い、と言われるのかと思う。
アビシニアンの人なつっこい性格が、犬に共通すると思われるからなのだろうか?
確かに、Rufiと暮らしていて意外に思うことは、コミュニケーションを取る能力が想像以上に高いこと。
別の言い方をすれば、かなり「おしゃべり」な猫だと思う。
その点では、犬に近いと言えないこともない。

例えば、目と目が合ったときは、決まってニャアと鳴く。
まるで挨拶をしているかのようだ。
飼い主の贔屓目なのかも知れないけど、朝の「おはよう」や、帰宅時の「おかえりなさい」など、ほとんどTPOを理解しているような鳴き方をする。

ゴロンと寝そべっているときも、その時の気分で鳴き方を変える。
邪魔して欲しくないときは、低い声で二ャアと鳴くし、構って欲しいときは甘えた声で「ミュー」と鳴く。

何か知らせたいことがあるときは、自から近くに寄ってきて、注意を喚起するように鳴く。
夜遅くに帰宅したときなどは、「ニャ~ゴ」と長鳴きをする。
ご飯をあげるのが遅くなったことに対する、非難の気持ちを伝えているのだろう。

「グルニャン」を使うのは、何かに感動をしたり感心をしたとき。人間の感嘆詞の使い方に似ている。
野太い声で「ゴロニャーゴ」と鳴くときは怒っているとき。不快を示したいとき。
「カッカッカゥ!」は外敵を威嚇するとき。
アビシニアンは、鈴の声の持ち主とも言われる。
鈴の転がる音とは違う気もするが、Rufiも細くて高い音域の声で鳴く。
高い音域といっても、キンキン響くような甲高い声ではない。
声楽でいえばカウンターテナーのような、柔らかさのある声だ。
(去勢しているので、カストラートの方が適切かもしれないけど。)
かろやかな鳴き声と、おしゃべりなこと。
アビシニアンのいる生活は、明るさと愉しさに包まれている。

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