
イタリア歌曲集は、声楽を始めた人なら必ず手にする、基本中の基本。
「全音出版」~畑中良輔先生編集~のものには(1)と(2)があって、合計で62曲が編集されている。
このうち(1)のほうには36曲納められているけど、同名2曲のものが2組あるので、曲数は34とするべきなのか?
日本史で考えれば、安土桃山から江戸時代にに重なるので、西洋音楽の奥の深さ、歴史の長さを思い知る。

畑中先生の解説によると、「イタリア古典歌曲は、その美しさをほんとうに理解するには、相当長年の音楽修行が必要」、とある。
わずか数年、声楽をかじった程度の人間が、あれこれ知ったかぶりをする領域ではないということだ。
そこで、音楽性、作風、作曲の意図などは数ある専門の研究に任せることとして、趣味の範囲でイタリア歌曲を楽しむ場合のランキングを考えてみることに。
一度レッスンを受けただけでも、メロディが耳の底に残っているもの、もう一度歌ってみたいと思うものを選んでみた。
「初心者テナーが選んだイタリア歌曲(1)のベスト10」、みたいな感じ。
(異論も多いでしょうが、どうぞ無知が故の業とお許しください。)
1. Caro mio ben(いとしい女よ)- G.Giordani
2. Lascia ch'io pianga (私を泣かせてください)- G.F.Handel
3. Ombra ma fu (largo) (樹木の陰で・ラルゴ)- G.F.Handel
4. Per la gloria d'adorarvi (お前を讃える栄光のために)-G.B.Bononcini
5. Piacer d'amor (愛の喜びは)-G. Martini
6. O del mio dolce ardor (ああ私の優しい情熱が)- W.Gluck
7. Danza, fanciulla gentile (踊れ、やさしい娘よ) - F. Durante
8. Le viorette (菫) - A. Scarlatti
9. Nel cor piu non mi sento (もはや私の心には感じない)- G.Paisiello
10. Tu lo sai (あなたは知っている)- G.Torelli
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画像:フィレンツェ(ドゥオーモほか)
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