声楽事始め


毎週土曜日は、声楽レッスンの日。

週一回一時間のレッスンを続けて、もう7年目になる。

レッスンの内容は、概ね次のとおり。

ブレス→ ハミング→ 声出しの後、コンコネーと歌曲の練習をする。

コンコーネは25番の22をほぼ半年かけて終了して、現在23に進んだところ。

歌曲は、ドナウディとドイツ歌曲集からそれぞれ一曲を歌っている。

歌曲はイタリア語からスタート。

「古典イタリア歌曲集1」→「古典イタリア歌曲集2」→「トスティ歌曲集」と進んで、現在の「ドナウディ歌曲集」に至っている。

ドイツ語は二年前から歌いだした。

現在、「ドイツ歌曲集1」の半分程度が終わったところ。ベートーヴェンやシューベルトを中心に歌っている。

前回は、合唱と声楽の発声とでは、「求められるレベルが異なる」と書いた。

違う言い方をすれば、歌い切る発声と調和させる発声との違いとでも言うべきか。

一つのフレーズを歌う場合、合唱では全体で繋がって聞こえればいいので、メンバーがカンニングブレスをして音楽を作ることができる。

それに対してソロの場合は、当然ながら一人で全フレーズを歌い切らなければならない。

 

声楽を始めてすぐ直面したことは、一定の共鳴や音色を維持したまま、一人の力で最後まで曲を歌い切ることの「しんどさ」だった。

 

ブレス、共鳴、歌う姿勢のすべてにおいて要求されるレベルを改善しないと、歌曲を最後まで歌いきることはできないと思った。

掲載画像:サンマルコ寺院装飾画、時計店とカーニバルのマスケラ